108巻感想

読みました。
くまちーとボニーちゃんの巻でしたね。うーん。うーーん。

くまさんの人柄がさ、ずっと見えなくて本当何か得体の知れない怖い存在というか、分からない人だったんだよね私の認識ではね。
優しすぎる人とか素直すぎる人とかって、どこか浮世離れした雰囲気が出てちょっと人間味が薄れると思うんだけど、そのパターンだったねくまさん。
きっと出自が被差別の対象だったのもあって、人生のスタートからしんどいことの連続だったはずなんだよね。それこそおとぎ話みたいな伝説の戦士に憧れて、精神的な拠り所にするくらいには、日常から解放されたかったはずだと思う。
ゴッドバレーでイワちゃんとジニーちゃんに会えたことは最初の解放だったのだろうと思う。情報もなく疑うこともない純真な少年が、大きな力に反して戦うことを選択肢として持てたのは、二人との出会いのおかげだったろうと思う。
手に入れた力は人々に還元して、苦しいことは一人で背負う。人が出来すぎているのは悲しいことをたくさん知っているからだよね。窓から振り向いたジニーちゃんと「幸せだねぇ」って泣いてたの、本心だよね。
人の繋がりも感慨深いなと。
後に解放の戦士になる人の父親に共感して、イワちゃんと共に現れたその人について行って革命軍の柱になるわけでしょ?巡り合わせね。イワちゃんはくまさんにとっての解放の人ね。
ジニーちゃんとの関係性は、そこもずっと根底には誰も傷つけまいとする強い意志があって、形として結ばれることはなかったのだろうと思う。し、もう生まれながらの仇なわけでしょ天竜人。そいつらにさ、どうしてジニーちゃんまで。これも一種の縁なのか。
何の正義もなく大義もなく好き放題できる立場とは。読者の恨みつらみを一身に引き取ってくれる天竜人ってワンピースの中では稀有な存在だよね。安心して思いっきり嫌える。

そしてね。ボニーちゃん。
大切な人の子だからと愛情かけて不器用ながらきちんと育てたくまさんの懐の深さよ。いきなり子を引き取って愛を持って育てていくなんてとんでもない苦労だよ。底なしかよ優しさ。
青い宝石が出てきた時の絶望ときたらないよね。やめてくれって思うし、助けられるのなら何でもするって思う。親だからね。
ベガパンクとの話の中でのパシフィスタは本来の意味での平和主義者だったのに。本当さ、権力の手にかかると平和のための知識や技術が兵器に変わってしまう。なんなんだろうやるせない。
「旅行行くならどこに行きたい?」の意味が今さらながら辛い。行きたかったよね、ボニーちゃんといろんなところ。楽しく旅行したかったよ。自我が薄れていく中でそのセリフで一味を助けてるのもねぇ………優しい父としての一面だったのでしょうか。苦しい。

くまさんのインパクトが強すぎて他にほぼ触れなかったけど、ニカのリズムで踊った黄猿がニカルフィと戦うのも粋だったよね。エッグヘッドに赴くのが黄猿っていうのもなんとも抉る演出だった。

一味のシーンはナチュラルにゾロナミ絡んでてずっとその軸を見ていたかった気持ちもあるよ。まだまだ半ばの108巻。情報盛りだくさんでした。
ルッチと戦うゾロがさ、左手の刀担ぐ感じで構えてるシーンあってさ、あれ好き。刀担ぐやつ好きなんすよ。もっとください。

続き気になるところで終わってて次の巻も楽しみです………!

つぶやきますか?
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oniwa

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