8月
かき氷、花火お祭り、ビールにスイカ。
風物詩を満喫するのも最高にいいけれど、壊れかけのエアコンがどうにか空気を冷やす中で、薄い布団を蹴飛ばしながら身体を重ねる夜がいい。じわりとにじむ汗を互いの肌に馴染ませて、遠くで響く打ち上げ花火をかすかに感じながら、心地よく揺さぶられる刺激に今夜も意識を沈めていく。
腕の中で目覚める朝は、ギラリと刺す日差しと隣に眠る熱源により茹るような暑さで、渇きを潤す冷たい水に身体ごと飛び込みたくなる。
汗を流しにシャワーを浴びれば、いつの間にか起き出したゾロが「はよ」なんて言いながら狭い浴室に入ってきて、今流したばかりの汗をまた吹き出すことになる。
そんなあつい1日のはじまり。夏が、過ぎていく。
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