あまいいちごのこと

 『あまいいちご』を書いたのは確か1月とか2月とか、冬真っ只中いちごの旬の時期だったと思う。あれ、旬って春頃か? とにかくスーパーにいちごがたくさん並ぶ時期。

 子が生まれてから、我が家にはだいたいいつも果物があって、今の時期は梨とかぶどう、ちょっと前はスイカだったり桃だったり。今は農家さんの努力のおかげで年中スーパーに並ぶ果物もあったりするけれど、基本は季節の流れとともに旬のものを楽しむスタイル。価格的な理由もあって。

 それでね、いちごの話書いた時のことです。
 子がいちご好きなもので、いつ冷蔵庫開けても必ずいちごがいるような状態だったのね。何個食べるか決めて、その個数だけお皿に乗せて食べるんだけど、そうすると最後1個とか2個とか半端に余るわけ。そういういちごの残党が意外と存在感を発揮するんだ。

 その日も夕飯作るかーと思ってバサッと冷蔵庫開けたんです。なに残ってるかなーと思ってぼんやりと。そしたらその2秒後くらいにふわ〜っといちごの甘い香りがしたの。あっ、こんなに香りするんだね? こんな甘い匂いなんだね? っていう感動ね。味じゃなくて匂いだったんだよ甘いの。いや、味も十分甘かったけど。

 食べてる時は口の中に味と食感とみずみずしさとっていろんな情報があるから、香りが添え物になっちゃってて。めっちゃいい匂い〜甘い〜って幸せな気持ちになったんです、冷蔵庫あけたときに。香りの良さを改めて感じたというか。

 それでなんかいちごの話書きたいなーって思って書いたのが『あまいいちご』でした。甘い甘いの気持ちが前面に出てゾロも甘くなっちゃったんだ。甘々のゾロナミちゃんはゾロナミじゃないかと思いつつ、でもそういう瞬間もきっとあるよなって思ってそういう話にしてみました。これは書いてて結構楽しかった。

 
 なんか雑記帳の方に記事を上げたくて試しで上げてみました『あまいいちご』の話でした。読んでくれてありがとう〜♡♡

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